コインランドリービジネスの考察
コインランドリーは、洗濯という衣食住に密接に関わるだけに、近隣の人に大いに歓迎されるビジネスであると言えます。
さらに基本的に人手がかからないため、人件費で赤字になるというリスクはありません。
コインランドリーの機器はリースでも可能で、わずかな資金で開業することができ、専門的知識もほとんど必要なく、初めての方でも開業が容易です。
一昔前のコインランドリーといえば、銭湯の横にあったような比較的狭いスペースで、単身赴任や独身の方が下着などを洗濯するというイメージがありました。
しかし現在では、大型のドラム式洗濯機を備え、主婦を中心に毛布やシーツなど家庭ではなかなか洗えないものを洗う場所として利用されています。
最近では、綿布団が洗える店などが増えてきました。
また、常駐しているスタッフも増えており、機器の使い方などを親切に教えてくれる店も出来てきました。
コインランドリーの売上は?
お店の規模により大きく違いますが、日商15,000円~30,000円程度のお店が多いです。
売上高は「1日当たりの利用客×平均単価×年間営業日数」で算出することができます。
お客様1人が利用する最低金額は全自動洗濯機8kg1サイクル400円、乾燥機を利用すると200円~300円で、客単価として600円程度です。
大型機器を導入している場合は客単価が1,500円と倍以上になります。
1日30人の利用客として1日18,000円の売り上げで365日年中無休だと、年商657万円ということになります。
コインランドリーの管理方法は?
コインランドリーの業務を一括でアウトソーシング出来る企業も増えています。
コールセンターや清掃、集金や機器修理などを月額料金でアウトソーシング可能なので、オーナーの手を煩わせることはありません。
コインランドリーの経営リスクは?
コインランドリーは原則として現金収入であるため、競合店の出現や外部環境が大きく変わらない限り、安定性が高く資金繰りの問題などが生じません。
しかし店舗のリニューアルや最新設備機器の設置など再投資を考えて、売り上げから一定額を蓄積する必要があります。
また、コイン泥棒事件も時には発生しますので、現金管理のシステム化、防犯カメラの設置、プリペイドカード、ICカードの導入など、安全重視した設備により、リスクの少ないコインランドリー経営が達成できます。
売上が立つまでには、年月がかかります。
それはコインランドリービジネスは店舗ビジネスだからです。広告や周辺住民への周知にも時間が必要です。
リスクを見極め、コインランドリービジネスに参入することが重要です。